100%お客様の好みの看板を製作できた手仕事ならではの感動納品【大阪住之江家具と雑貨】
こんにちは!
大阪住之江 手づくりの家具と木のインテリア雑貨のお店
chape chapic (チャペ・チャピック)の大浦さちこです。
「100%好みです!」と納品日にお客様から頂いた言葉。
この言葉を聞いた瞬間、一気に安堵感が体を巡っていきました^^
「小さなことでも打ち合わせを重ねて、お客様の好みを知ることが出来て、形として表現出来て、満足してもらえて、本当に良かったな~」
職人冥利に尽きます^^
看板オーダーを頂いたのは 当店のLINE@からでした。
【お問い合わせから納品までの期間】
LINE@を頂いてから納品まで1か月と2週間
(発送ではなく、アトリエにてご精算とお引渡し)
【どのような打ち合わせを?】
LINE@にて、何度も聞き取りをさせていただきました。
お客様は、こちらの看板を見て「いいな!」 こんな雰囲気のシルバーのプレートの看板が欲しい。
と思って、LINE@にてお問い合わせをくださいました。
*この看板はchape chapicの看板で、大阪の木工教室ウッドロードの2階に展示している看板なのです。
・どのようなシーンで使うものなのでしょうか?
ご自宅用?
玄関先に置くもの?
ガーデニングのインテリアとして?
・イメージに近い商品画像はありますか?
そして、お客様から色や質感、イメージ画像を数点頂きましたので、
私の方でもお客様のイメージに近い画像を探しました。
探して、探して、どんどんストックしていきました。
【イメージ写真を繋げた動画でイメージをより固める】
ストックした写真を5分ほどの動画にまとめました。
動画の中にはテキストも挿入して、イメージや考え方をお客様と共有できるようにしました^^
「この看板のこの部分は、お客様のイメージに近い気がします」
「この木は杉の木を使っているのでカジュアルなイメージになりすぎますが、木を使うとこのような雰囲気になります」
【小さな色と質感サンプルの発送】
大体のイメージが固まり、さらに色を決める時点で、どうしても、画像での見え方と実際の見え方に誤差があるため、色と質感サンプルをお作りして、郵送させていただきました。
ここまでの時点で
*お客様はご自身のお店の看板を制作を希望されている
*気に入った看板が見つからず、欲しい!と思えるもの見巡り合えるまでは妥協しないこと
*お店のイメージをとても大切にされ、質感も、材質も、形も、大きさにこだわってお店に一番似合うものを置きたい
ことが分かりましたので、サンプルが届くタイミングで、現地調査にお伺いしました。
紅葉したら散歩するのがとてもきれいな銀杏並木を歩いて。
どんな方なのか、ワクワクしながらお店へお伺いしました^^
到着したのはお店閉店後のため、外の景色が見えませんが、とても余白を大切にされた店内。
作家さんのすてきなうつわと雑貨を扱うお店でした。
そして、オーナーさんと、雨の降る中、外で一番いいサイズを測りました^^
私が傘を首で挟んで、やりにくそうにメジャーを引っ張っているので、オーナーさんが傘をさしてくださって^^;
「こうですか??」
「このくらいの高さはいかがでしょうか??」
「離れて見てみましょう!」
を何度も繰り返して、ベストな高さを幅が決まりました!
さらに、このチークのセンターテーブルの中央に置く、ディスプレイ用の棚と、ガラス窓側に置く取り外し可能な、2段棚の追加オーダーを。
その場で、計測と、デザインをスケッチしながら、打ち合わせをしました^^
打ち合わせの最中も、「楽しい!!」とオーナーさん^^
そんな姿に私も楽しく、やりがいを感じさせていただきましたし、頑張るぞ!
と、決意したのを覚えています^^
その、2段棚。
店内にすでに什器として使われている、雰囲気の良い棚がありました。
器にとても良く似合っています。
私も見とれた棚です。
木の風合いも素敵、デザインもおしゃれな棚。
この棚のイメージに合わせた方が、お店の統一感が出る。
そう感じました。
手加工するには、かなりの精度が必要だけど、やってみよう。
そう思いました。
オーナーさんと会うことが出来、お店の雰囲気を体感したので、より一層イメージも膨らみました。
それに、オーナーさんの好みも知ることが出来て、雨の現地調査もいい時間となりました^^
【あとは材質選び】
お客様のイメージは、
・古材風まで汚してはなく、でもビンテージ感は欲しい
・無垢の木の質感が良い
何種類か木の写真を見ていただきました。
ですが、やはり写真。
それに、木は、同じ樹種でも白木(色が薄い部分)と赤みがあり、木目も同じものが無いので、本当に、あくまでイメージ写真でしかないのです。
そこで、翌週、アトリエオープン日にお客様がお時間を作って
当店へ木材を見に来てくださいました^^
お店の大切な、看板と、ディスプレイ用の棚。
本当に欲しいものを、売っていないもの、作家さんの器が美しく映える棚を。
お客様の一切の妥協が無い姿勢に、私も、出来ることを精いっぱいさせてもらいたいという気持ちでした。
私に出来ることは既製品のようなどこにでもあるような商品を格安で作ることではなく、
どこを探しても見つからないと、困っているお客様の求めているもの、必要としているものを十分お聞きして、形にすることです。
【いよいよ制作】
決まったサイズにカットした材料。
これからペイントしていくのですが、
イメージペイントは「器」と「お店の外壁に合わせた質感」
しっかりと、下地作りをします。
ですが、ゴテゴテしすぎず、シンプルに。
すっきりと。余白を大切に。光を取り入れる。
このキーワードが今回の制作のテーマです。
細かいですが、すっきりと収納できるように、看板2枚を連結させる部分には蝶番が入りますが、この蝶番は数ミリ掘り込んで取り付けると、板と板がピタリと重なって折りたためます。
さらに、掘り込むメリットは、蝶番が固定されるということです。
ペイントの次はフォントと、大きさを決めていきます。
フォントの大きさで印象が全く変わってしまいますので、いくつも縮小したり、微調整を繰り返して確認していただきました。
女性らしい柔らかさが表現できるように、文字の色にもこだわりました。
黒ではなく、グレーを使っているんです。
印刷ではなく、手描き文字。
そして完成したのがこちらです。
余白を大切にした。光を取り込んだ世界に一つの看板。
屋外に置く看板ですので、紫外線や雨からの保護になる塗料を仕上げに塗っています。
次に、2段の取り外し式のディスプレイ棚です。
材料はオーク材。
製材からカットまでは加工場にて行い、組み立てはアトリエにて進めていきました。
先ずは、材料とは別の木材でサンプル作り。
手鋸(のこぎり)と鑿でこのように、カットします。
上手くスムーズに取り外しが出来るのかと、きつくもなく、ゆるくもないベストなサイズを探るためにサンプルを作ります。
ピッタリだと、木が伸縮した時にゆがみの原因になるので、木が伸縮することも踏まえて、カットします。
ビスの部分を見えないように、同じオーク材で埋め木を作ります。
(共木で埋め木を作ると言います)
ただ埋めるのではなく、木目に沿って、同じ方向に埋め木をしていきます。
とっても小さいので、たまに転がって行ってしまうんですよね^^;
「あ~!待って~!!」という気持ちになります^^;
そしていよいよ本番の材に鋸刃を入れます。
糸鋸でカットするよりも、私は鋸の方が真っすぐカットできると思うので鋸派です。
一応、端材を糸鋸でカットしてみましたが、やはり真っすぐにはならなかったのです^^;
上段は取り外せるような棚が完成しました!
完成した直後、お客様に確認していただくために、画像を送信。
最終、看板の少しの手直しをし、いよいよ納品を待つだけとなりました。
お客様のお店では11月18日から企画展を開催されるので、間に合うように、制作を進めてきました^^
納品日の朝の写真です。
私の中では、本当に美しく形に出来た作品^^
でも、お客様は本当に気に入ってくれるのか、緊張と不安な気持ちが入り混じったざわつく心^^;
この日はお天気も良く、光をたくさん取り込める棚になりました^^
看板も、太陽に当たって、本当にきれいにまぶしく輝いていたので、
お客様がアトリエに来た時にすぐに目に入るように、アトリエの外にセッティングをして、スタンバイ!!!
「100%好みです!ステキです!ステキですよね!!」
ご主人さんと一緒に引き取りに来てくださったお客様。
商品を見て、感動してくださっていました><
そして私は緊張感から解放されたのです~^^
集中・集中・お客様に寄り添う・集中・お客様のイメージをしっかりつかむ。
重ねて重ねた打ち合わせのお陰で、お客様に
「喜び・わくわく・幸せ・楽しみ・感動」も一緒に納品が出来ました^^
お店について、早速開封されて飾ってみた写真を送ってくださいました^^
センターテーブルの棚。
大きさもベスト!
器が似合う材質感!!
光を取り込める2段棚。
「写真ではわかりにくいけど、実物は何百倍も素敵!!」
との、メッセージを添えてくださいました^^
虹が入り込んだお店の玄関です^^
本当に喜んで頂けて、私も幸せでした^^
いかがでしたか?
お店に行ってみたい!
思われたあなたへ。
「うつわと暮らしの雑貨屋Mallow」さん
11月18日(土)~23日(木)
11:00~16:30
企画展「私への贈りもの展」が開催されます。
■Mallowさんのインスタグラム
■Mallowさんのホームページ
【chape chapicへのオーダー依頼について】
2017年内納品分の受け付けは終了しています。
*カッティングボード分は受け付けています。